古越前の「蹲（うずくまる）」です。古越前のニ耳短頚壺で、所謂、お歯黒壺と呼ばれているものとなります。お歯黒壺のうち、本品のようにフォルムや風情が優れたものは茶人や数寄者の厳しい審美眼により選別され、茶席を彩るための茶花を生ける「蹲」として珍重されて来ました。本品も野の風情を感じさせる小壺であり、野花を投げ入れると驚くほどの素敵な雰囲気を創り出します。古越前の蹲は信楽ほどではありませんが眼にする機会は極めて稀であり、非常に貴重な逸品となります。お好きな方、如何でしょうか？
- 色: 赤褐色
- 形状: 丸みを帯びた形状
- 装飾: 口元に装飾的なひねり
- 特徴: 表面に不規則なテクスチャーと色むら
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